部分入れ歯を実際に入れる手順としては、
型取りした歯型をもとに、
歯科技工所が1~2週間ほどかけて、入れ歯を作製します。
歯科医院で実際に患者が部分入れ歯を装着し、
付け具合など微調整していきます。
部分入れ歯ではなく、
両隣の歯を土台に人工の歯を固定する「ブリッジ」を装着する選択肢もありますが、
土台となる両側の歯を削る必要があるので、
まずは費用の安い部分入れ歯を試してみるのも一つの考えです。
部分入れ歯を使う際の注意点としては、清潔さを保つのが何より大切です。
取り外してブラッシングする際は、
通常の歯ブラシではなく、入れ歯用ブラシを使うことが大切です。
注意したいのは、一般的なチューブ入り歯磨き剤は使わないことです。
研磨剤が入っていて、入れ歯の樹脂部分に細かい傷を付け、臭いや雑菌の温床になる恐れがあります。
入れ歯専用の歯磨き剤を使うか、流水でブラッシングしましょう。
就寝時には外して清潔な水に漬け、除菌消臭効果のある漬け置きタイプの洗浄剤を使うのもおすすめです。
月別アーカイブ: 2019年3月
いずれ抜ける乳歯もオーラルケアは大切です!
こんにちは、藤本歯科の藤本です。
オーラルケアの大切さについてお話しします。
乳歯は20本です、産まれてから半年ほどで最初の歯が生え始めます。
乳歯の下には歯胚(永久歯のたまご)が待機していて、12歳くらいでほぼ全てが永久歯に交換します。大人の歯は28本(親知らずを除いて)です。
いずれ抜ける乳歯でも、虫歯予防は大切です。永久歯に交換するまでは使うのでケアは必要です。
虫歯の原因はミュータンス菌などの細菌で、ミュータンス菌は1歳半ぐらいで口腔内にすみつくと言われています。砂糖を好み、食べ物の残りなどを餌として、増えてきます。
通常は一時的に口腔内に入ってきても唾液と共に流されていきますが、砂糖や食べ物の残り、菌がすみやすいと思うと定着してしまいます。
プラークが歯の表面に付着すると8時間から48時間ほどで成長します。
付着力が強く口をゆすぐ程度では落ちませんので歯ブラシや補助器具などで落とす必要があります。
歯の表面を覆うエナメル質は体の中でもっとも硬いですが、酸に弱く口腔内のPHが下がるとミネラルが溶け出し、歯が溶け始めます。これを脱灰といい、初期虫歯の状態です。ただし時間が経つと唾液の働き(緩衝能)により口腔内のPHをコントロールしてくれます。溶け出したミネラルは再び歯の表面に取り込まれ、これを再石灰化といいます。脱灰と再石灰化は食べるたびに繰り返されます。
その為食事の回数が増えるほど虫歯になるリスクが高くなりますので、食後のケアは大切になりますよね。
人には水分が必要で、特に成長期の子供には必要です。しかしジュースなどの糖質の入っている飲料水を習慣的に飲むと、糖質過剰になる恐れがあります。オレンジジュースやスポーツ飲料水などPHの低い酸性の飲み物は、エナメル質を溶かしてしまう危険性があり、虫歯を重症化させる可能性があります。
赤ちゃんの場合でも哺乳瓶でジュース飲みながら寝てしまったり、小学生のお子さんでも、スポーツをする際に水やお茶の代わりにスポーツ飲料などを頻繁に飲むことにより、酸蝕症になるリスクはけっして少なくありません。
飲んではいけないものではありませんので、飲む量やタイミングを考えて摂取する必要がありますので気をつけてくださいね。