月別アーカイブ: 2020年11月

虫歯は遺伝する(・・?

突然ですが、“虫歯は遺伝する”と思いますか?
答えはYESでもありNOでもあります!

虫歯菌そのものは遺伝することはありませんが、虫歯になりやすい歯質は遺伝する、ということです。

では、遺伝ではないその虫歯菌は、どのように口腔内に入り込むのでしょうか…

ご存じの方も多いと思いますが、いちばん最初に入り込む原因は、親から赤ちゃんへのスキンシップです。
自分がかみ砕いた食べ物を赤ちゃんに与えたり、口を付けたスプーンやお箸をそのまま使うことで、大人が持っている細菌を赤ちゃんに移してしまいます。
これは幼児・青年期に虫歯が多いことの理由の1つでもあります。

また、生活習慣も虫歯を引き起こす原因となります。
日頃の歯磨きをおろそかにし、口の中を不衛生にすることは、虫歯菌を増殖させることになります。

厄介な虫歯菌ですが、裏を返せばこれらを改善すれば“誰でも虫歯を予防することができる”ということです。
もしも「生活習慣に問題がないのに虫歯になりやすい…」という方は、歯科医師に相談されることをオススメします :-)


歯が痛い。

歯が痛くなると何が原因なのか?
とても不安になりますよね。

歯が痛い時に考えられる 症状、原因をお伝えします。

・冷たいものがしみる

最も多いのが冷たいものがしみるという症状です。
しみる原因は、知覚過敏と呼ばれるものと虫歯でもしみる場合がありますが、初期の虫歯の場合はほとんどしみることはありません。

・熱いものがしみる

熱いのもを食べたり飲んだりした場合にしみる原因は、虫歯が進行した歯髄炎によるもの。
歯髄炎→虫歯が歯の神経(歯髄)に達しバイ菌が歯髄に入り込んでいる状態。

・何もしなくても痛い

最初は冷たいものや熱いものがしみるだけですが、やがて何もしなくても痛くなる症状の場合。
歯髄炎や根尖性歯周組織炎、智歯周囲炎などの痛みの可能性です。

根尖性歯周組織炎→神経を取った歯や神経が死んでしまった歯の根の先に病気が出た状態。

智歯周囲炎→親知らずの周りの歯茎にバイ菌が繁殖し、炎症を起こした状態。

・噛むと痛い

咬合性外傷や歯周病、歯根破折の可能性

咬合性外傷→歯に無理な力がかかっている場合に噛むと痛いという症状が出る。
歯ぎしりやくいしばりによる歯の負担による痛みなど。

歯周病→歯周病は口の中にいる細菌の影響で歯を支えている骨がなくなってしまい、噛むと痛いという症状が出ます。

歯根破折→歯の根っこが割れてしまう状態。

このように、歯が痛い。と感じた時にどのような痛みかにより診断が変わります。
実際は検査をしないと正確な診断ができませんので、必ず受診してください!


いつまで??🤔お子さんの仕上げ磨きについて

今は子供が小さいから仕上げ磨きをしてるけど・・・
いつまで続ければいいのかあまり知られていませんよね😑

今回は、その時期についてお話しします☺️

実際、必ず何歳まで仕上げ磨きをしましょう!!と決められている訳ではありません。
お子さんによっては早い時期から仕上げ磨きが不要になる場合もあります。

ですが、混合歯列期(乳歯(子供の歯)から永久歯(大人の歯)への生え変わりの時期)は、
歯の大きさが違ったり、高さが違ったり、隙間が出来たりして、お子さんだけで隅々まで磨くことは難しくなります。

特に、永久歯の生え始めは幼若永久歯(ようじゃくえいきゅうし)と呼ばれ、
永久歯よりも歯の質が柔らかく弱いため虫歯になりやすいです💦💦

目安としては、この生え変わり時期の10〜12歳までは続けてあげてください。

最低でもその生え変わり始め(6〜7歳)までは仕上げ磨きをしてあげてください!!
この時期は第一大臼歯(6歳臼歯)が生え始めで、この歯は噛む力が強く、歯並びの基本となる歯です。
更に一番奥に生えてくるので歯ブラシが当たりにくく、磨き残しが多くなります。

その後も第二大臼歯(12歳臼歯)が生えてくるので、
小さいお子さんのように全て磨いてあげる必要はありませんが、確認はするようにしてあげてください。

ここまで仕上げ磨きの時期についてお話ししましたが、お子さんがきちんと磨けるように教えてあげることも大切です🥰

また、歯ブラシやケア用品などに迷われた方はいつでもお気軽にご相談ください💗


いい歯の日

  11月8日は日本歯科医師会が1993年より制定した「いい歯の日」です。この日に合わせて様々な歯科保健啓発活動を行なっています。
  
  この日の他にも4月18日「よい歯の日」や6月4日「歯と口の健康週間」、9月第3月曜日「敬老の日」をPR重点日に定めています。
 
  啓発活動には歯と口の健康週間を設けているほか、オーラルフレイル対策(オーラルフレイルはささいな口腔機能低下から始まり、口の衰えは身体の口腔機能から始まります。様々な口の衰えは身体の衰え=フレイルと大きく関わります)、8020運動(80歳になっても20本以上自分の歯を保とうという運動)があります。
 
  これらの日の中には広告掲載やポスター掲示などがあるので、健診や治療について考えたり思い出してもらい歯医者に来て頂ければと思います。