日別アーカイブ: 2021年5月17日

ー歯周病と全身疾患ー

歯周病(ししゅうびょう)はいま、心臓(狭心症・心筋梗塞)、脳(脳梗塞)、血液(糖尿病)、肺(誤嚥性肺炎)といった、全身疾患との関連が注目されています。最近では、認知症との関連も指摘されています。

つまり、歯周病の影響はお口の中だけに留まらず、全身のさまざまな病気に関わりがあるということです。

 

ではなぜお口の中からからだにまで影響があるのかご存知ですか??🤔

歯周病により歯肉に炎症が起き、ブラッシングなどの際に出血し、血液中に歯周病菌が侵入します。これを菌血症(きんけつしょう)と言います。
菌血症によって全身に細菌がまわってしまうと敗血症(はいけつしょう)の原因になります。
敗血症は、細菌感染症による全身性の重篤な反応、臓器などの機能不全が起こる病態です。
治療をしなければ、ショックや機器不全など、生命を脅やかすようなさまざまな疾患の原因となる病気です。

お口の中から血液や唾液に歯周病菌が侵入し、全身に悪影響を及ぼしてしまうのです😰

歯周病は、年齢が高くなるにつれて発症しやすくなりますが、侵襲性歯周炎(別名:若年性歯周炎)は10代・20代で発症します。妊娠中の女性も、早産や低体重児出産のリスクが高まるため歯周病には要注意です⚠︎

 

歯周病と生活習慣の関連も深く、ご自宅でのケアや定期検診を受けることも重要ですが、生活習慣の見直しも、歯周病予防に大切なことです。

 

お口はからだの一部です。
「お口だけ別」とは考えず、体全体の予防として考える方が、実は自然なことですね😬