歯科治療での金属アレルギー

歯科治療に使用する金属に対してアレルギー性疾患を発症される方が増えてきています。
皮膚の発赤、かゆみ、発疹等のアトピー性皮膚炎に似た症状がでたり、口腔内にはびらんなどの粘膜炎が発症します。
花粉症のように過去に症状が出なかった場合でも、突然症状が出てくる場合もあります。

自覚症状があれば一度皮膚科を受診し、歯科で使用する金属のパッチテスト(皮膚反応試験)をされるとよいでしょう。

治療法はアレルギー反応の出なかった金属に変えるか、全ての金属にアレルギー反応が出た場合でも、金属以外の合成樹脂やセラミック等の材料があります。

従来使っていた歯の土台の材料も、金属を使わずに100%化学繊維のファイバーポストという材料によって作る事も可能になってきました。

金属アレルギーの診断書があれば、保険内治療で白い詰め物、被せものを入れることができます。

しかし、口の中の金属を除去しても、症状が軽減するまでに数ヶ月かかると言われています。
頻繁に原因不明の皮膚症状が認められる場合は、皮膚科と同時に歯科への相談、受診をお勧めします。


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