突然ですが、皆さんは歯科医院には歯科医師以外にどんな人がいて、その人がどのような仕事をしているかご存知ですか?
歯科医院のような口の中に携わる医療現場には、それぞれの役割をもつ医療従事者がいます。
・歯の治療をする「歯科医師」
・歯周病予防の「歯科衛生士」
・診療をサポートしてくれる「歯科助手」
・被せ物・入れ歯を製作する「歯科技工士」
このように歯科医療のなかで各専門家がそれぞれのポジションで役割を担っています。
スポーツでいうと、ポジションが大事なサッカーや野球と同じように、歯科医院でもチームメンバーがひとりでも欠けてしまうと、適切な歯科医療として成り立ちません。
そしてこのなかでも意外と知られていないポジションが「歯科技工士」です。
皆さんは歯科技工士という職業があるのはご存知でしたか?
虫歯や歯周病・事故などで歯を一度失うと、同じものが自然に再生されることはありません。
そのため「補綴物(ほてつぶつ)」と呼ばれる、歯の被せもの、詰めもの、入れ歯などが必要になります。
そこで活躍するのが「歯科技工士」です!
歯科技工士は一般の方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、歯科医療の一端を担う医療技術専門職で国家資格が必要です。
歯科医師の指示をもとに、患者さんの治療に必要な被せものや詰めもの、歯を失ったときに必要な入れ歯、歯並びを治すときに使う矯正装置などを作製します。
その多くは指の先ほどのとても小さなもの!
患者さんのお口の中を型取りした石膏模型を使って、ひとつひとつ丁寧に作り上げていきます。
ひとの歯は十人十色🎨
それぞれ形や大きさが違うので、すべてがオリジナルです✨
これらを作るには高度な精密技工技術とともに、患者さんごとに異なる歯の色や形を把握する繊細な審美感覚が求められます。
よって、治療した患者さんの口に入っている詰め物や被せ物、入れ歯のほとんどは歯科技工士が患者さんのためだけに作ったオーダーメイド作品なんですよ♪
生まれつき、または病気や事故によって失われた顔や体の一部を、人工の材料を使って形態などを補う「エピテーゼ」も歯科技工士が作製しています。
保険適用されるエピテーゼの製作には義肢装具士があたりますが、製作方法や使用材料、器材は歯科技工作業と共通しているものが多いため、保険適用されないエピテーゼの製作には歯科技工士も活躍しています。
歯科技工士は患者さんの前にはあまり登場しないポジションのため、ご存知ない方が多いようですが、実は「縁の下の力持ち」なんです!
これを機に、歯科技工士の存在を知ってくださいね(*^^*)