日別アーカイブ: 2023年10月23日

ホワイトニングいろいろ

今回は、歯を白くする歯科治療の1つ『ホワイトイング』についてお話します。

ホワイトニングは広く知られてくるようになるにつれて、その言葉の持つ意味も拡大しているようです。
少し整理してみると下記のようになります。

*歯科医院で(医療機関で行う医療行為)*
①オフィスホワイトニング→歯科医師または歯科衛生士が歯科医院で行う
②ホームホワイトニング→歯科医師または歯科衛生士の指導のもと自宅で行う
③ウォーキングブリーチ→歯科医師が歯科医院で行う
④クリーニング→歯科医師または歯科衛生士が歯科医院で行う
*自宅で*
⑤歯磨剤で歯についたステイン(着色)を取る
*店舗(医療行為ではない)*
⑥セルフホワイトニング→歯面に白く見える素材を追加する

まず、本来のホワイトニングは医療行為で、薬剤を使用し元の歯の色調より白くするという処置です
歯の表面に過酸化水素・過酸化尿素などの薬剤を塗布し、その薬剤が歯に微量に含まれている色素を分解することで、歯そのものの色が調整できます。
反応を促すために光やレーザーを当てる場合もあります。
これには①オフィスホワイトニングと②ホームホワイトニングがあります。

①オフィスホワイトニングは、薬剤が歯茎につかないよう保護をしてから薬剤を塗布し光やレーザーを当てる処置を数回繰り返し、色調を調整しながら行います。
オフィスホワイトニングは歯の表面を白くするので、短期間で白くしたい方にオススメです!
1回である程度の白さを実感でき、平均2〜3トーンUPします!
しかし、持続性はホームホワイトニングより色戻りが早いといわれています。
②ホームホワイトニングは、ホワイトニングキットを持ち帰り、薬剤をあらかじめ歯型をとって作っておいたマウスピースに入れて行います。
叢生(歯が部分的に重なっている状態)やエナメル質の透明度が高い方、自分の好きなタイミングで行いたい方にオススメです!
じっくり時間をかけて歯の内面を白くしていくため、2〜4週間で白さを実感できます。
平均2週間で1〜2トーンUPします!
色戻りはオフィスホワイトニングよりは遅いといわれています。
※上記はあくまでも一般的なお話であり、その方の歯の質によって効果は異なります※

どんな治療法でも同じですが、状況や症状に合わせてできる場合とできない場合があります。
①と②の方法は歯髄(歯の神経)がある歯に対して治療が可能で、歯髄のない歯には効果がありません。
また白い被せ物・部分的に詰めているプラスチックの変色にも効果がありません。
歯髄のないだけに行うのが③ウォーキングブリーチです。
歯の神経を抜いた歯は、長期間で少しずつ黒ずみ、変色してくることがあります。
変色した歯の内部にブリーチ用の薬剤を入れて変色を和らげる、1本ずつの歯を対象にしたホワイトニングです。

近年⑥セルフホワイトニングを行える店舗やサロンが増えてきました。
ここで使用する薬剤は歯科医院で使用する薬剤とは異なり、歯の表面に付いた汚れを落とすことしかできず、歯の色そのものを白くする作用はありません

『ホワイトニング』という言葉1つで、これだけのものがあります。
歯を白くしたいとお考えの方の判断材料として今回のお話が役立てばいいな、と思います☺️