お口の中を見ると、舌の縁に歯の型がついていたり、頬の内側にスジがついていたりしませんか?
これは上下の歯が接しているところに、舌や頬などの柔らかい粘膜が歯に押し当てられてついた跡です。
これがあると、その人は歯を噛みしめる癖を持っていることが分かります。
安静にしているときには上下の歯は当たっていない、つまり噛んでいないのが普通なので、この粘膜に押し当てられた跡はない方がよいのです。
食事の時と荷物を持つなど身体に力をいれるときには、奥歯でくいしばるために上下の歯は当たりますが、それ以外は前歯で1、2ミリの隙間があり、安静空隙といわれています。
最近はスマホを見るという時間が多くその体勢、下を向き無意識に噛みしめているということがあるとおもいます。
噛みしめ癖により歯を噛んでいる時間が長くなると、歯が欠ける、詰め物がはずれる、歯がぐらぐらする、歯が痛い、などの歯の症状が出ることがあります。
ひどくなれば顎がカクカクいう、顎が痛い、口が開かないなどの顎関節症の症状も出る場合があります。また顎を閉じる筋肉を酷使することになり、肩こりや頭痛が生じることもあります。
対処法として、上下の歯を当てないと意識し、気がついたときに歯を浮かすようにしましょう。また舌の先が下の前歯の根元あたりにあると、無意識のうちに上下の歯同士が当たってしまいます。舌の位置は上の歯についているのが望ましいです。
唇を閉じて、舌を上の歯につけて、鼻で息をすると、自然に安静位がとれます。
1度、お口の中を鏡で確認してみてください。
舌や頬などに跡がついていないですか?
何気ないときに歯と歯が当たっていないか、注意してみてください。