月別アーカイブ: 2023年12月

歯ブラシ交換の目安

毎月歯ブラシを交換する習慣を広めていくことを目的として、ライオン株式会社さんが制定した記念日です。歯ブラシの交換時期といっても、どのタイミングで交換すればいいのか??なかなか分かりづらいですよね
「毛先が開いてきたら…」といっても、人それぞれ感じ方は違います。

1つの目安としては、歯ブラシを裏から見て毛先がはみ出しているかどうか?少しでもはみ出していたら、使用期間に関わらず早めに交換しましょう。

もう1つ、ブラッシングの回数、磨く時間、磨く強さによって変わってきますが、1ヶ月に最低1回歯ブラシを変えることを目安としましょう!!
毛先の開いた歯ブラシでは、歯垢をきれいに除去することはできません。わずかな毛の開きでも新しいブラシと比較すると汚れを落とす力が2割ほど低下していました。

1ヶ月の中で日にちを決めて歯ブラシを交換するのも一つです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


入れ歯のお手入れ・安定剤について

・入れ歯のお手入れについて・

誰でも毎日歯磨きするように、入れ歯も毎日のお手入れが大切です。では、あなたのお手入れは間違っていませんか?

食べた後の食器を洗剤につけるだけではダメなのと同様に、入れ歯を洗浄剤につけるだけでは不十分です。入れ歯には食べ物の汚れに加え、口の中にいる細菌や唾液の成分が混ざり合い、食器以上に頑固な汚れがついています。それを取り除くには、入れ歯専用ブラシによる手洗いと、入れ歯洗浄剤による除菌が必要です。

まず、入れ歯専用ブラシによる手洗いは、流水もしくは入れ歯用の磨き剤で洗います。その際、目に見える汚れがなくなるまで洗いますが、高齢で視力を不安がある方は、指触りでヌメヌメ感がなくキュキュッとする感じを目安に磨き、手元に不安がある方は、家庭用超音波洗浄機に数分つけるのもおすすめです。

次に、入れ歯洗浄剤による除菌です。これは目に見えない細菌を取り除くことが目的ですので、見える汚れを取り除いた後に使用します。

また、唾液の減少による口腔乾燥症入れ歯の汚れを助長し、さらに入れ歯の安定を悪くして痛みを起こしやすくする為ジェルタイプの保湿剤などを使用するとそう言った不具合を改善してくれます。

このように、ご家庭でのお手入れは、入れ歯を長持ちさせるだけでなく、お口全体の清潔や残っている歯の健康維持、口臭予防、に絶大な効果を発揮します。

・入れ歯安定剤について・

入れ歯を作製しお渡しする際のご説明で、患者さんからよく、「入れ歯の安定剤を買わないと使えませんよね??」と質問されることがあります。

近頃、スーパーやドラッグストアで入れ歯安定剤が簡単に手に入るようになり、歯科医院に通わずに入れ歯安定剤を使用する方も大勢いらっしゃると思います。
また、歯科医師の指導がないままだと、不適切に使用してしまっている場合もあるんです。

もちろん緊急を要する場合や、病気などで歯科医院に通うことができない場合もあるため、絶対に使用してはいけないというわけではありません。

歯科医院や歯科医師としては、入れ歯は合わなくなった場合は調整もしくは新たに入れ歯を作製することをお勧めしますが、歯科医院にかかることができない場合や、入れ歯の修理や不安定な場合などの短期間のみ、使用していただくこともあります。

入れ歯が合わなくなる理由は、長期間の使用で入れ歯の歯の部分がすり減ってきている場合や、歯茎が痩せた場合などです。
歯がすり減っている場合は、入れ歯安定剤を使用しても特に効果はありません。
使用方法によっては、入れ歯の破損や歯茎がさらに痩せてしまうこともあります。

入れ歯が合わなくなってきたな、、、、と思ったら、まず歯科医師へ相談してみてください!!
入れ歯安定剤を使用する際も、歯科医師の指示のもとで行われることをお勧めします。


歯ぎしりについて

みなさん、一緒に寝ている人から歯ぎしりを指摘されたことはありませんか?
実は私もその1人…
指摘されたことがある方は『癖だから仕方がない』『寝ている間だから防ぎようがない』なんて思っていませんか?
確かに歯ぎしりは癖であると言われてはいますが、睡眠医学的には睡眠的ブラキシズムという病気として捉えられています。
そのままにしているとお口の中のトラブルだけでなく、顎関節症・肩凝り・頭痛etc…様々な症状を引き起こす恐れがあります。

ではここで、歯ぎしりを指摘されたことがある方もない方も1度チェックしてみましょう!!
ある程度の判断ができますよ♪

・歯ぎしりをしていると誰かに指摘されたことがある
・頭痛や肩凝りが酷い
・緊張しているときや何かに集中しているときに、歯や唇をグッと噛み締めていることが多い
・歯が多く擦り減っている
・ストレスを溜め込みやすい
・頬の内側に白い筋や舌の近くに歯形がついている
・事故やケガ以外で歯が欠けたり割れたりしたことがある

3つ以上当てはまる方はほぼ確実に歯ぎしりをされており、早めに改善する必要があります。

歯ぎしりには3つ種類があります。

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✧*グラインディング✧*
3つの中で1番多く見れる症状で、寝ているときに下顎が素早く動き歯を擦り合わせることでギリギリと音を出します。
クラインディングは歯だけではなく、歯茎に対しても影響が大きく、肩凝りや頭痛の原因にもなります。

✧*タッピング✧*
上の歯と下の歯をぶつけ合わせ、カチカチと音を立てる症状をいいます。
軽くカチカチする方もいれば、強く歯をぶつける方もおられます。

✧*クレンチング✧*
就寝時だけではなく起きている時も歯をギュッと食い縛る症状をいいます。
無意識のうちに引き起こされるのは3つ全て共通ですが、これは音を立てないのが特徴です。
ストレスによって、顎の筋肉が緊張してしまうことが原因として挙げられます。

歯ぎしりが起こるムカニズムは未だ解明されておらず、今のところ完治させる方法は見つかっていません。
しかしマウスピースを就寝時に装着することにより、歯ぎしりによる歯の擦り減りやストレスを軽減することができます。
装着したからといって完全に改善されるわけではなく、あくまでも歯や顎への負担を少なくするためのものです。
使い始めの頃は装着したまま寝ることに違和感を感じ、無意識のうちに外してしまう可能性がありますが、何度か調整を行うことによりある程度は解消されますが、基本的には慣れていただく必要があります。

費用は健康保険が適用され¥3,500.-程です。

誰かに指摘されないとなかなか気づかない歯ぎしり。
是非、歯ぎしりチェックをしてみてください!


あまりしたくない麻酔について

『過去に麻酔が効かなくて大変苦労した』という方はいらっしゃいませんか?
いろいろな原因により効きにくいことがあります。

・炎症が強い
・歯の周囲に膿が溜まっている
・下の奥歯辺りに麻酔をする

上記が主に効きにくい原因です。
炎症は強ければ強いほど効きにくく、膿は麻酔の効果を弱めてしまいます。 また下の奥歯が生えている周りの骨は他の部分より固く、密度が高いため麻酔液が浸透しにくいので、結果なかなか効かないというわけです。
そのような時は麻酔液の量を増やして様子をみたり、それでも効きそうになければ投薬を行い後日改めて治療を行ったりします。

ところで同じ麻酔でも「効きやすい場所」「効きにくい場所」があるのをご存じですか?
これは歯を支えている「骨の硬さ・密度」によるものなのです!
同じ上あご・下あごでも場所によって効き方が違います(●^o^●)d
上の歯や下の前歯周辺の骨は比較的薄く、下の奥歯は分厚いので麻酔液が浸透しにくいのです。
よって、一般的に上の前歯>上の奥歯>下の前歯>下の奥歯の順で麻酔が効きやすくなっています。

虫歯など酷くなる前に治療を行えば麻酔が効きにくいことはありません。
非常に稀ではありますが、体質的に上の前歯でも麻酔が効きにくく、すぐに効果が切れてしまう方もいらっしゃいますので、その時はすぐに教えてくださいね(*^^*)
しかし多くは痛みを限界まで我慢してしまった場合に起こるので、定期的に健診を受けたり「何かおかしいな?」と思ったらすぐに受診するようにして下さい!
そうすれば治療も短期間で済みますよ(*^^)v♬