歯は健康のバロメーターです!

「歯は健康のバロメーター」として、全身の健康状態を推し測ることができます!

人の体は外界から異物が入ってこないようにする防御機構があります。
歯の表面はエナメル質で覆われており、歯茎の周りは上皮で覆われています。
しかし細菌によってその防御機構が破られると、エナメル質に侵入し、歯髄(俗にいう歯の神経)に炎症が起き激痛をもたらします。
やがて細菌は歯の根の周囲に住み着き、増殖をしながら慢性の病巣を作ります。
歯周病も歯茎の周囲に細菌が住み着き、この細菌が出す抗原が血液の中に移行して、歯や歯茎と関係のない遠い場所の臓器に移ってしまい、病気になってしまうことがあります。
たとえば…
心内膜炎・心筋炎・リウマチ・慢性多発関節炎・虫垂炎・胆嚢炎・気管支喘息・腎臓炎・眼科疾患など…
アメリカのある大学教授は「歯周病の患者さんは、そうでない人と比べて心臓病になる確率が25%高く、肺炎などの呼吸器系の病気も多発し、糖尿病や動脈硬化、早産の危険性も高くなる」と警告しています。

歯石(特に歯と歯茎の間の歯周ポケット内に付着する歯肉縁下歯石)を放置していると、歯茎が炎症を起こし、常に小さな出血が口の中で続いている状態になります。
一部の歯周病菌は、この血液成分を栄養として毒素を出します。
この毒素が歯周病を進行させるだけでなく、血液の中に移行して全身に周り、心筋梗塞・糖尿病・アルツハイマー病などのリスクファクターになるといわれています。

人の寿命が延びて、高齢者の健康問題がクローズアップされていますが、ある統計では「アルツハイマー型認知症の患者さんのうち、70%以上が自分の歯をほとんど失っている」という結果が出ています。

虫歯と歯周病は老若男女、ほとんどの人がかかる病気です。
歯を磨かなかったら(・・;)といってすぐに病気にかかるわけではありませんが、重大な病気にかかるのを防ぐためにも、はの健康には気を配りましょう!


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