Daily Archives: 2025年12月26日

口が開かない?

「口が開かない、口が空きにくい、口を開けると顎の関節や筋肉が痛い」などの開口障害はさまざまなことが原因で起こります。

親知らず周囲の歯肉の炎症(智歯周囲炎)により口が開かなくなることがよくありますが、

顎関節症または解剖学的な原因で起こることもありますので、治療には歯科医院で正しく鑑別判断してもらう必要があります。

診断する上で大事な情報として

①口が開かなくなった時期(ずっと前からか・最近急に開かなくなったのか)

②痛みはあるのか・痛いのはどこか(顎の関節や顎やこめかみの筋肉か)

③口を開け閉めする時音がするか(カクン、ジャリジャリなど)

といった項目があり、詳しく説明できるように要点をまとめてきてもらえると、情報の取り漏れがなく、正しい診断に繋げることが出来ます。

 

 

開口障害の原因が智歯歯周炎などの炎症が原因の場合には、炎症が治れば自然に治ることもありますが、多くは抗生物質で炎症を抑え、原因歯を抜歯することで治ります。

顎関節症が原因の場合には、咀嚼や靭帯の痛みによるもの、関節円板(顎をスムーズに動かす軟骨でできた組織)の偏位によるもの、顎関節の変形によるものなど6種類の鑑別診断が必要とされ、マウスピースを使用するなど、それぞれに対する治療法が異なります。