ビタミンは欠乏しても過剰でもリスクとなる
ビタミンは直接エネルギーとなるものではありませんが、エネルギーを体に取り入れるうえで重要な役割を果たしています。
ビタミンは微量で十分役割を果たしますが、多すぎても少なすぎても体に不調が生じます。
摂取法が悪ければ、体の免疫力を下げ、歯周病の細菌が活動しやすい環境を作ってしまいます。
ビタミンが欠乏する原因は、不適当な食生活、不規則な生活などです。
また、ウイルスなどの感染、内科的疾患など体に病的な要素があると、ビタミンを大量に消費し、欠乏状態になります。
歯周病に関連するものといえば、ビタミンAの欠乏で口腔粘膜がかたくなり、口が渇きやすくなり、細菌繁殖の土壌を作ります。
ビタミンAが過剰だと、口腔内の上皮が薄くなってしまいます。
これも免疫力の低下につながります。
ビタミンB12の欠乏は貧血になります。
貧血を起こすと体内が低酸素状態となり、抵抗力が低下、歯を支えてる骨の吸収が促進します。
ビタミンCとKは欠乏すると出血傾向になります。ひどくなると歯肉からの出血が止まらず、プラークの繁殖を助けます。
喫煙によってビタミンCが大量に消費されることも記憶しておいてください。
ビタミンを正常に摂取するためにも、食生活は重要な要素です。
しかし、基本的な食生活が送れていない場合、歯周病を進行させてしまいます。
たとえば、継続的な飲酒の習慣、常習的に間食を取る習慣は、口腔内に食べカスを残しプラークの活動を促進します。
また、口腔内を酸性傾向にするので虫歯の発症の原因にもなります。
決まった時間に食事をしなかったり、朝食を抜くのもよくありません。
砂糖や脂肪の過剰摂取も、プラークや歯石の増加にもつながりますし、糖尿病などの生活習慣病の危険があります。
精製品や加工食品、インスタント食品の過剰摂取は、カロリー過多、栄養バランスを崩すきっかけになります。
そして、サプリメントの濫用にも注意してください。栄養は取りすぎてもよくありません。
健康で安全な食生活を心がけてください。