- 歯磨剤のフッ素濃度について
- フッ素配合歯みがき粉の使い方
- ✴️フッ素を長く残す習慣を✴️
- フッ素塗布
歯磨剤のフッ素濃度について
こんにちは。藤本歯科の山口です。
今年、3月に厚生省の認可がおり、歯磨剤のフッ素濃度の上限がこれまでの1000ppm未満から1500ppm未満に変更されたのは御存知でしょうか?市販で売っている新しい歯磨き粉をはひっそり濃度が変わっています。少し歯磨剤が高くなったなと思うのは濃度も高くなり容量も大きくなったためグラム単位では実はお買い得になっているようです。
フッ素配合歯みがき粉の使い方
フッ素が効果を発揮するには一定以上の濃度が必要です。
こども用は、年齢に合わせて濃度が低い場合があるので、大人は大人用の歯みがき粉にフッ素が入っているか確認しましょう♪
歯周病や歯肉炎の予防、知覚過敏にはたらくもの、香料や保存料も入っています。
『フッ化』『フルオロ』がキーワードです!!
では使い方をお話します。
15歳以上であれば、歯ブラシに2㎝ぐらい出します。
ここからがpoint ☆*゚
そのまま磨き始めるのではなく、最初に歯みがき粉を歯にまんべんなく全体に塗り広げ、それから磨き始めます。
磨き終わりも、フッ素をできるだけフッ素濃度を落とさないことが重要です!!
口をゆすぐ際に使う水は少量(10~15ml)で1回だけにし、その後1~2時間は飲食は控えましょう。
是非、今日から実践してみて下さいね (❁´3`❁)
✴️フッ素を長く残す習慣を✴️
フッ素には虫歯の原因菌の働きを弱め、歯の表面を強化してくれる働きがあります‼️
そのため、特に虫歯になりやすい『生えたての乳歯』『生えたての永久歯』を持つ子どもに多くの歯科医院でフッ素塗布を行ってます。
実は大人にもフッ素は重要で、フッ素配合の歯みがき粉を使うと67%も虫歯が抑制できるという結果が出ています💦
では、そのフッ素を残す方法を…。
それは少ない水で1回だけゆすぐ
歯みがき後何度もゆすいでしまうと、お口の中に残るフッ素がすくなくなってしまいます⤵
5~15mlの水で5秒ほどのうがいを1回だけ行ってください💡
また、歯みがき後1~2時間は飲食を控えていただくと更に効果的です✨
フッ素を長く残す習慣を是非身に付けてくださいね♥
フッ素塗布
定期検診や治療の時に、歯にフッ素化合物を塗布することがあります。
このフッ素ですが、虫歯に対して歯を強くするといわれていますが、実際は何が起こっているのでしょうか?
フッ素を塗布するのは歯の一番外側、エナメル質の部分です。
このエナメル質は、ヒドロキシアパタイトの結晶体で作られています。
大変硬く強い組織ですが、歯垢の出す酸により酸化されると分解してしまいます。
フッ素はこのヒドロキシアパタイトをフルオロアパタイトという結晶構造に変化するのです。
これはヒドロキシアパタイトよりも強く、虫歯の抑制能力が20~50%増加します!
歯科医院のフッ素塗布以外にも、ご自宅でフッ素ジェルを歯磨き後に歯ブラシに適量採り、歯全体に行きわたるようにブラッシングして、水でうがいせずに30分は飲食しないようにしていただくという方法もあります!