今回は、歯の表面がザラザラする原因とその改善方法や歯石予防法についてお話いたします。
『毎食後しっかりと歯磨きをしているにもかかわらず、舌で触ったときに歯の表面がザラザラしていることが気になる』という方はいらっしゃいませんか?
歯の表面のザラザラは、口臭や歯周病などさまざまなお口の中のトラブルの原因へつながることもあります。
🦷歯の表面がザラザラする主な4つの原因🦷
①歯に歯垢が溜まっている
歯の表面がザラザラする原因で一番多いのは、歯垢(しこう)が溜まっている場合です。
歯垢はプラークとも呼ばれ、歯磨きをしたあとの磨き残しによってできます。
このプラークは細菌の塊です。
歯磨きしたてのときは、表面がツルツルしていても、数時間経つとザラザラするという場合は、磨き残しによってできた歯垢が原因かもしれません。
個人差はありますが、食後6~8時間ほどで歯垢はできます。
1gあたりの歯垢の中に約1,000億個以上もの細菌が存在しているといわれています。
②歯の表面が傷ついている
毎日ていねいに歯磨きをしているつもりでも、歯磨きの仕方によっては歯の表面に傷をつけている場合があります。
研磨剤が入っている歯磨き粉を使っていたり、力を入れた状態で歯磨きをしたりすると、歯の表面にあるエナメル質という組織を傷つけてしまいます。
また、寝ているときの無意識の食いしばり・歯ぎしりも、歯の表面を傷つけてザラザラさせる原因になることがあります。
③初期虫歯の症状
虫歯は痛みが出てから気づくことが大半ですが、初期虫歯は痛みもなく見た目からもわかりにくいため、自覚がない場合が多いです。
虫歯になるとエナメル質が溶かされ白濁し、歯の表面がザラザラになってしまうことがあります。
④歯が欠けている・溶けている
噛み合わせが悪かったり、硬い物を食べたりすることで歯が欠けてしまい、表面がザラザラする原因になることがあります。
ほかにも、食べ物や飲み物の酸によって歯の表面が溶けてしまうことで歯がザラザラする「酸蝕症(さんしょくしょう)」になっている場合もあります。
清涼飲料水やワイン、クエン酸を多く含む飲み物を日頃から多く摂取することで、歯の表面が溶かされてしまう症状が「酸蝕症」です。
🦷歯のザラザラを予防・改善する方法🦷
毎日できるセルフケアのひとつが、歯磨きです。
歯垢が付着しないように、丁寧に歯を磨きましょう。
また、きれいにしたいからといって歯を磨くときに力を入れすぎたり、研磨剤の入った歯磨き粉を使用したりすると、歯の表面を傷つけてしまうこともあります。
歯磨き粉は研磨剤が入っていない「ペーストタイプ」を使い、軽い力で磨くことがおすすめです。
人によって歯並びは異なり、歯ブラシが届きにくいところがあるかもしれません。
・歯と歯の間
・歯と歯ぐきの間
・上あごの奥歯
・下あごの前歯の裏側
一般的に磨き残しや歯ブラシが届きにくい箇所を上記にまとめましたので、歯磨き時の参考にしてみてください。
歯垢はリンやカルシウムが作用して固まると歯石になり、歯の表面がザラザラする原因となります。
歯垢は、歯に定着してから約48時間で歯石が形成されるといわれています。
どんなに丁寧に歯磨きをしても完璧に歯垢を取り除くことは難しく、多くの方は歯石ができてしまいます。
歯垢から歯石になってしまうと、石のように固く歯磨きでは取り除くことができません。
歯石の中には細菌が含まれ、歯周病や口臭の原因になるばかりでなく、糖尿病や心疾患など全身の疾患の原因にもなります。
✨歯のザラザラを解消するプロフェッショナルケア方法✨
歯磨きで取り除くことができない歯垢は、歯科医院で使われるスケーラーという専用の機器を使用して取り除くしかありません。
歯科医院では、歯垢や歯石のクリーニングはもちろん、歯のメンテナンスや歯磨き指導もしています。
また、自分では気づいていない初期の虫歯を早期治療することも可能です。
痛みがない場合でも定期的に歯科医院へ通い、プロフェッショナルケアを行なうことで、健康な歯を保つだけでなく身体の健康維持にもつながります。
(費用も、定期的に健診を受けるほうが抑えられますよ😉)
藤本歯科では、歯のメンテナンスや治療に関する相談を承っております。
また、定期的な健診を通して患者さまの歯の健康をサポートしています。
毎日しっかりとケアをしているのに歯の表面がザラザラする場合は、お気軽にご相談ください😃✨