厚生労働省と歯科医師会は「8020(ハチマルニイマル)運動」を展開しています。
これは80歳になっても自分の歯を20本残そう、生涯にわたって食べ物を自分の歯でよく噛もう、というものです。
つまり健康な生活を送るうえで自分の歯を使うことが非常に大切だということです。
ところが現実には、日本人の平均は60歳で現存する歯は17.8本、80歳に至っては4.6本しか残っていません。
歯が失われる原因は虫歯と歯周病です。
食後の歯磨きなど口腔衛生に関する教育が普及するに従って、虫歯は減少傾向にありますが、歯周病は一向に減りません。
40歳の日本人で歯肉炎、歯周炎を合わせると、実に80%の人がいると報告されています。
ということは生涯自分の歯で咀嚼し健康に過ごすためには、歯周病にならない、不幸にしてかかったとしても、これ以上進行させない、再発させないことがとても大切になってきます。
「歯が痛いから」「治療した歯の詰め物がとれてしまったから」という時にしか歯科医院に受診しない方が多いと思われますが、歯周病は治りにくい、再発しやすい、しかも初期には自覚症状がない病気です。
歯をしっかり守りたいなら、こうした考えは捨てるべきでしょう。
症状がなくても3ヶ月に1回は歯科医院で検査を受けましょう!